感情移入先

個人的なメモ的文章。


エロ作品を楽しむ際には少なからず感情移入する訳だが、その移入先が作品によって割と明確に異なると思う。1つは作中の男に対して感情移入して、自分が作中のヒロインとエロイ事してるような気分になる場合。もう1つは、作中でエロイ事されてるヒロインの方に感情移入する場合。「男性視点」「女性視点」があるように思う
男性視点な作品の場合、男の方に感情移入しなくてはならないので、視覚的、直接的な演出が効果的だと思われる。それはアニメだったり、プレイヤーの操作によるギミックだったり、ヴォイスだったり、大まかに言えばプレイヤーの臨場感を高めるタイプの演出がそれに当たると思う。
女性視点な作品の場合、ヒロイン側の状態をプレイヤーに伝える必要があるので、それを感じさせるための演出が大事だと思われる。その女性はどういう境遇か、何故そのような目にあってるのか、それによってどのように気持ちが変化していくのか、つまりはシナリオやストーリー、シチュエーションなどを重視する必要があると思う。


今日の登録作品で取り上げた三つを見てみると、ラヴライフは完全に男性視点、ギミックスは男性視点寄り、リリアは女性視点が強いように感じる。
ラヴライフは体験版を見る限り、ヒロインを犯す主人公視点のムービーなので、男性視点と言ってしまって差し支えないと思う(実際の作品がどうかは不明)。ギミックスはコミックと言う性質上、作中の表現は殆ど神の視点なのだが、企画の理念(動く、喋る、触れる)からすると男性視点が強いように思われる(クリックで反応があるコンテンツに至っては完全に一人称だろう)。リリアは、確かにプレイヤーは調教する側の男であるが、エロシーンの多くは主人公は傍観者であり、作品のキモは「気高いヒロインが堕ちて行く様」にあると思われるので、女性視点が強いと考えたい。


触手系や輪姦などは犯してる側に感情移入がし辛いと思われるし、孕ませに至っては完全に女性視点のエロさだと思われるが、昨今の流行を見てみると盛況を極めてるジャンルの1つになっている。創作のエロにおいては、女性視点が広く受け入れられている気がしてならない。
だからと言って特にどちらが強いという事も無いし、男性視点と女性視点が巧く融合してる作品も珍しく無いとは思うのだけど。


自作品も含め、作品を考察する上でこういう視点もアリなんじゃないかなと、そういう思考メモ。